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【5月の行事】立夏とは?由来と風習を徹底解説

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「立夏(りっか)」は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、暦の上で夏の始まりを意味する日です。

毎年5月5日頃から5月20日頃までの期間を指し、この頃から気温が上がり、日差しも強くなってきます。

春から夏への移り変わりを感じる時期であり、昔から日本の人々はこの季節の変化を大切にしてきました。

本記事では、立夏の由来や風習、関連する行事や食べ物について詳しく解説します。5月の自然の恵みを感じながら、伝統的な風習を楽しんでみませんか?

【1. 立夏の由来】なぜ夏の始まりとされるのか?

二十四節気の中での立夏の位置

立夏は、二十四節気の7番目にあたります。

二十四節気とは、中国から伝わった暦の考え方で、1年を春夏秋冬の四季に分け、それをさらに6つの節気に細かく区分したものです。

 

節気名 時期
立春(りっしゅん) 2月4日頃
雨水(うすい) 2月19日頃
啓蟄(けいちつ) 3月5日頃
春分(しゅんぶん) 3月20日頃
清明(せいめい) 4月4日頃
穀雨(こくう) 4月20日頃
立夏(りっか) 5月5日頃

立夏は「春分」と「夏至」の間に位置し、本格的な夏の到来を予感させる季節とされています。

 

立夏の語源

「立夏」という言葉は、「夏が立つ」つまり、「夏の気配が感じられるようになる」という意味を持ちます。実際、立夏の頃になると、気温が上昇し、春の穏やかな風から、少し暑さを感じる空気へと変わっていきます。


【2. 立夏に見られる風習】日本ならではの季節の過ごし方

端午の節句(こどもの日)

立夏の時期と重なる代表的な行事が「端午の節句」です。5月5日は「こどもの日」として祝われ、特に男の子の成長と健康を願う日とされています。

端午の節句で行われる主な風習

  • 鯉のぼりを飾る(子どもの立身出世を願う)
  • 五月人形を飾る(厄除けや健康祈願)
  • 菖蒲湯に入る(邪気払い、健康増進)
  • 柏餅やちまきを食べる(子孫繁栄や長寿の象徴)

農作業の始まり

昔の農家では、立夏を過ぎると本格的な田植えの準備が始まります。これは「夏が来る=作物がよく育つ季節に入る」という考えから来ており、日本の農業と密接な関係があります。

茶摘み(新茶の収穫)

「八十八夜(はちじゅうはちや)」という立春から数えて88日目の日(5月2日頃)が、ちょうど立夏の前後に当たります。この日は、昔から「新茶を飲むと長生きする」とされ、新茶の収穫が最盛期を迎える時期でもあります。

 


【3. 立夏の気候と自然の変化】この時期に見られる特徴

立夏の頃、日本の気候は春の名残を感じつつ、徐々に夏らしさを帯びていきます。

気温の変化

立夏を迎えると、全国的に最高気温が20℃を超える日が増え、地域によっては25℃以上の「夏日」になることもあります。

湿度も少しずつ上がり始め、梅雨に向けた準備が始まる時期です。

見られる草花

この時期には、夏の訪れを感じさせる植物が咲き始めます。

  • 藤(ふじ) … 美しい紫色の花を咲かせ、初夏の象徴とされる。
  • ツツジ … 鮮やかな赤やピンクの花が庭や公園で見られる。
  • 菖蒲(しょうぶ) … 端午の節句に欠かせない植物。

夏鳥の渡り

立夏の時期には、夏鳥と呼ばれるツバメやカッコウが日本にやってきます。これらの鳥の鳴き声が聞こえると、「もうすぐ夏が来る」と感じる人も多いでしょう。

 


【4. 立夏に食べると良い食べ物】旬の味覚を楽しむ

立夏の時期に旬を迎える食べ物を取り入れることで、季節の変化をより楽しむことができます。

新茶

八十八夜に摘まれた新茶は、フレッシュな香りと甘みが特徴で、健康効果も高いとされています。

筍(たけのこ)

春から初夏にかけて旬を迎える食材で、炒め物や煮物にして楽しめます。

かつお(初鰹)

「目に青葉 山ホトトギス 初鰹」という俳句があるように、立夏の頃に初鰹を食べるのが日本の風習です。

 


【5. 立夏の過ごし方】自然を楽しむおすすめの行事

立夏は、自然と触れ合いながら、季節の移り変わりを楽しむのに最適な時期です。

  • 山歩きやハイキング(新緑を感じる)
  • ピクニック(気候が穏やかで過ごしやすい)
  • 田植え体験(農業に触れる機会を持つ)

 


【まとめ】立夏を感じながら季節を楽しもう

立夏は、暦の上で夏の訪れを知らせる大切な節気です。端午の節句や新茶の収穫など、日本ならではの風習が多く、自然の変化も感じられる時期です。

今年の立夏は、旬の食べ物を味わい、季節の行事に触れながら、初夏の訪れを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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