【７月の食材】7月に楽しむ旬の味覚「鮎」！歴史・産地・レシピ・栄養を徹底解説

7月といえば、清流を泳ぐ「鮎」がもっとも美味しい季節です。

「香魚（こうぎょ）」の名で知られる鮎は、爽やかな香りと柔らかな身質が特徴の川魚。

この記事では、鮎の歴史や産地、有名な食べ方、栄養価まで、まるごとご紹介します。夏の味覚を満喫したい方にぴったりの情報を詰め込みました！

鮎の旬は7月！今がいちばん美味しい季節

鮎の旬は初夏から盛夏にかけて。特に7月は脂のりと香りがベストな時期とされています。

川で釣れたばかりの鮎は、すっきりとした香りとぷりっとした食感が絶品です。

この時期の鮎は、塩焼きや甘露煮にすることで、旨味を最大限に引き出せます。

鮎は万葉集にも詠まれているほど古くから食べられていた日本固有の魚。

特に「友釣り」や「鵜飼い」といった日本独自の漁法は、長く伝統文化として受け継がれてきました。

とくに岐阜県の長良川では、鵜飼いを観光として楽しむことができ、夏の風物詩として国内外から注目を集めています。

全国各地の清流では天然の鮎が生息しており、産地によってその味わいや風味に個性があります。

以下は代表的な鮎の名産地と特徴を表にまとめたものです：

【鮎の有名な産地と特徴】

産地	特徴
岐阜県（長良川）	鵜飼いで知られる。香り高く、締まった身が魅力。
和歌山県（熊野川）	自然豊かで脂ののりが良い。川幅も広く漁に適している。
福井県（九頭竜川）	水質が非常に良好で、味が濃く、コクがある。
滋賀県（琵琶湖）	湖と河川の境目で育ち、淡水でも海のような風味が楽しめる。
高知県（四万十川）	四万十清流で育った野性味ある味わい。

これらの地域では、地元でしか味わえない調理法や祭りなども多く、観光とセットで楽しむ人も増えています。

鮎はシンプルな調理で本来の美味しさが引き立ちます。以下に初心者でも挑戦しやすいレシピを5つご紹介します。

鮎の塩焼き
　鮎にたっぷり塩を振って、炭火または魚焼きグリルでじっくり焼きます。皮がパリッとして、身はふっくら。レモンやすだちを添えるとさっぱり楽しめます。
鮎の甘露煮
　下処理した鮎を醤油、砂糖、酒、みりんで数時間じっくり煮込みます。骨までやわらかく、ご飯のお供にぴったり。
鮎のフライ
　衣をつけてサクッと揚げたフライは、子どもにも人気の一品。大人は塩で、子どもはソースやタルタルでどうぞ。
鮎の南蛮漬け
　揚げた鮎を甘酢に漬けて、玉ねぎや人参と一緒に冷やすだけ。夏場のさっぱりおかずとして人気です。
鮎ご飯
　焼いた鮎をほぐして、炊き立てのご飯に混ぜ込むだけ。刻み大葉や白ごまを加えれば、風味豊かな一品に。

実は鮎は、栄養面でも優れた魚です。以下のような健康効果が期待されています。