【８月の行事】8月に訪れたい、四国の夏休み伝統祭り巡り

日本の夏といえば、祭りの季節。中でも四国地方では、歴史ある伝統的な祭りが8月に集中して開催され、国内外から多くの観光客が訪れます。

この記事では、夏休みに家族や友人、恋人と楽しめる、四国の有名な伝統祭りを地域ごとにご紹介します。

それぞれの祭りが持つ独自の魅力に触れ、忘れられない思い出をつくりましょう。

高知県｜よさこい祭りで街が踊る

高知市で毎年8月9日から12日に開催される「よさこい祭り」は、戦後の復興を願って1954年にスタートした祭りで、今では全国にその名が知られています。

この祭りの最大の特徴は、参加チームが自由な衣装や音楽、踊りを取り入れながら「鳴子」を鳴らして街中を練り歩くことです。

踊りのジャンルに制限はなく、ヒップホップやジャズ、伝統舞踊など多彩なスタイルが見られるのも魅力のひとつです。

高知市内各所に設けられた演舞場では、熱気あふれるパフォーマンスが繰り広げられ、観客も手拍子や掛け声で一体感を楽しめます。

おすすめの観覧スポット
・帯屋町アーケード：天候に左右されず見学可能
・中央公園前：出場チームの休憩やフォトスポット多数
・高知城前：歴史と文化が融合する演舞会場

公式情報
高知市観光協会：
https://www.welcome-kochi.jp/

「阿波おどり」は徳島市で8月12日から15日に行われる、日本三大盆踊りのひとつ。約400年の歴史を誇り、盆の時期に祖先の霊を慰めるための念仏踊りが起源と言われています。

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」という有名な掛け声のもと、地元の人々が日常を忘れて踊り明かす光景は圧巻です。

有名連（プロチーム）による美しい踊りはもちろん、飛び入りで参加できる「にわか連」もあり、観光客も気軽にその場の雰囲気を味わえます。

夜になると提灯やライトで演出された市街地が幻想的な空間に変わり、夏の思い出にぴったりです。

注目の演舞場
・藍場浜演舞場：有料席あり、プロ連の演舞が見られる
・両国橋南詰演舞場：無料、熱気が間近に感じられる
・市役所前：にわか連の参加場所、初心者でも安心

公式情報
阿波おどり公式サイト：
https://www.awaodori.tokushima.jp/

香川県高松市で8月12日から14日にかけて開催される「さぬき高松まつり」は、地元市民にとって夏の一大イベント。

中でも注目なのが「どんどん高松花火大会」で、1万発以上の花火が高松港の夜空を美しく照らします。

初日の「総おどり」では、市民が浴衣をまとい、揃ったステップで市内を練り歩きます。踊りのテンポはゆったりとしており、年配の方や小さなお子様でも参加しやすいのが特徴です。屋台や出店も充実しており、地元グルメを味わいながらの観覧も楽しめます。

おすすめ観覧場所
・サンポート高松：海辺の広場で花火鑑賞に最適
・中央公園：踊りのルートに近く、アクセス良好
・玉藻公園前：家族連れでも落ち着いて楽しめる

公式情報
高松市観光協会：
https://www.takamatsukankou.com/

松山市で8月9日から11日にかけて行われる「松山野球拳おどり」は、明治時代から伝わる「野球拳」のメロディに合わせて踊るユニークな祭りです。

この祭りでは、学生や企業のグループが思い思いの衣装で通りを踊り歩き、見る人を楽しませてくれます。

伝統と遊び心が絶妙にミックスされた踊りは、見ているだけで自然と笑顔になれるもの。

祭りを通じて、松山の人々の温かさやフレンドリーな雰囲気を感じることができます。

観覧ポイント
・大街道：各チームが入れ替わりで演舞
・銀天街：アーケードで快適に見学可能
・松山市駅周辺：賑わいがあり活気たっぷり

公式情報
松山観光コンベンション協会：
https://www.mcvb.jp/

「おんまく」は今治市で8月上旬に開かれる夏の大イベントで、市民が中心となって運営・参加しているアットホームな雰囲気の祭りです。

名前の「おんまく」とは、今治弁で「めちゃくちゃ」という意味。その言葉通り、祭り当日は今治の街が熱気に包まれます。

目玉は約1万発の花火が打ち上げられる「海上花火大会」と、市内を練り歩く「おんまく踊り」。

子どもから大人までが笑顔で踊りを披露し、観客との距離感も近いため、まるで地元の一員になったような感覚が味わえます。

おすすめスポット
・今治港周辺：花火の絶景ポイント
・アーケード街：涼しく踊りが観られる穴場
・ドンドビ交差点：祭りの中心エリア

公式情報
今治市観光課：
https://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/

四国の夏は、地域ごとに個性あふれる伝統行事が満載です。活気に満ちた踊り、夜空を彩る花火、市民の温かいもてなし。

これらすべてが、訪れる人の心を打ち、忘れられない体験をもたらしてくれます。

今年の夏休みは、地元の人々とともに踊り、笑い、感動する旅へ。四国の伝統祭りを巡って、心も体もリフレッシュしましょう。