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【衝撃】マンホール事故で作業員4人即死…業務上過失致死も視野に!

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とりコレ3行まとめ

  • 埼玉県行田市で、下水道点検中の作業員4人がマンホール内で相次いで転落し死亡

  • 内部からは基準値を大幅に超える硫化水素が検出、安全管理の甘さが浮き彫りに

  • 警察は業務上過失致死容疑を視野に捜査、委託業者や市の責任追及も始まる


◆4人の命を奪った現場の悲劇

2025年8月2日午前9時25分ごろ、埼玉県行田市長野地区で衝撃的な事故が起きました。

下水道管の緊急点検作業中、50代の男性作業員1人がマンホール内に転落。その後、救助に向かった同僚3人も次々に同じマンホールに落下し、4人全員が病院に搬送されましたが、残念ながら命を落としました。

現場では有毒な硫化水素が基準値を大幅に超えて検出されており、警察は安全管理体制の不備を含めて業務上過失致死容疑も視野に捜査を進めています。

事故の背景と現場の状況

今回の作業は、2025年1月に八潮市で発生した下水道陥没事故をきっかけに行田市が緊急的に実施していたもの。国からの要請を受け、市は民間業者に点検を委託していました。

転落現場のマンホールは、直径約60センチ、深さ約12メートル。下部には直径約2.6メートルの下水管が接続されており、1981年に設置された古い設備です。事故時、管内には水深約1.8メートルの排水と、約50センチ堆積したヘドロがあり、内部は有害ガスの危険性が高い環境でした。

消防が到着後に測定した結果、内部の硫化水素濃度は30ppmと判明。これは作業基準(10ppm未満)を大幅に超えており、作業員が意識を失ってもおかしくない危険レベルでした。


安全管理は適切だったのか?

大きな疑問は、この事故が本当に防げなかったのかという点です。

作業前には、ガス検知器による内部空気の測定が義務付けられています。しかし、今回の現場では適切に測定が行われたのか、あるいは作業中にガス濃度が急上昇したのかはまだ明らかになっていません。硫化水素は下水内の有機物分解で発生することが多く、換気不足や攪拌で濃度が急変する危険もあります。

さらに、作業員はヘルメットやライトを装着していましたが、防毒マスクや安全ロープといった高リスク作業に必要な装備が適切だったかも焦点です。加えて、作業員が相次いで救助に入り、全員が被害に遭ったことから、救助手順や監視体制の不備も浮かび上がっています。


なぜ4人全員が命を落とす結果になったのか?

今回の事故は、最初の1人が転落したあと、他の作業員3人が次々に助けに入ることで全員が同じ状況に陥った「二次災害型事故」でした。硫化水素は無色で、低濃度では卵が腐ったような臭いがしますが、高濃度になると臭いを感じる嗅覚が麻痺します。そのため、救助に向かった作業員が危険を察知できず、次々に意識を失ったと考えられます。

安全管理が徹底された現場では、救助の際にも呼吸保護具や救助ロープの装着、外部からの牽引が行われるのが基本です。しかし今回は、それらの措置が十分だったのか疑問が残ります。


まとめ:同じ悲劇を繰り返さないために

この事故は、下水道という日常生活を支えるインフラの裏で、どれだけ危険な作業が行われているかを浮き彫りにしました。

警察は業務上過失致死容疑を視野に、委託業者や市の管理体制の不備を徹底的に捜査する方針です。

命を守るための仕組みが整っていなければ、同じような悲劇は繰り返されます。今回の事故を教訓に、全国の作業現場の安全管理が見直されることが求められています。