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【卒アル消える日は近い!】AIで“性的加工リスク”急増…思い出が狙われる前に知るべき5つの対策

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とりコレ3行まとめ

  1. 2025年2〜6月の間に卒アル写真を元にした性的AI加工画像が252人分拡散。中高生約200人、小学生約20人が被害

  2. AI加工はスマホで30秒!誰でもリアルな“性的ディープフェイク”を作れてしまう時代

  3. 安全な卒アル保存法&進化する「未来の卒アル」アイデアを紹介


■卒アルが“安全な思い出”じゃなくなる時代

かつて卒業アルバムは、一生の思い出を詰め込んだ宝物でした。卒業式の日、友達や先生との写真を見返しては笑い、数年後に再会したときに話題になる…そんな平和な時代が長く続いてきました。

しかし、いまや卒業アルバムは“個人情報の塊”として、SNS時代の大きなリスクに直面しています。

特に最近では生成AIを悪用し、卒アル写真を性的に加工した画像がネット上に大量流出する事件が急増。民間団体の調査では、わずか2025年2月〜6月の間に252人分の加工画像がSNSにアップロードされていました。被害者の大半は中高生、さらに小学生までもが含まれています。

便利なはずのAI技術が、こうした悪質な使われ方をすることで、卒アルを残すこと自体に危機感が高まっているのです。

■卒アルが狙われる背景と被害の実態

なぜ卒アル写真がここまで狙われやすいのでしょうか。理由はシンプルで、大量の高画質顔写真が一括で手に入るからです。卒アルは学校ごとに全員分が収録され、顔の向きやライティングも整っているため、AIが顔を認識・合成しやすい“最高の素材”になってしまっています。

民間団体「ひいらぎネット」の調査によると、252人分の性的AI加工画像がSNSで拡散され、そのうち中高生が約200人、小学生が約20人とされています。中には、名前入りの画像や実際の出身校が推測できるものまで含まれており、被害はプライバシー侵害にとどまらず、将来の進学や就職にも影響する恐れがあります。

さらに恐ろしいのは、その加工スピードです。専門家によれば、顔写真をアップロードしてから約30秒でリアルなヌード画像が完成します。精度は年々向上し、本物と見分けがつかないレベルになっています。SNS上には「#卒アルAI」や「#フェイク卒アル」といったタグも現れ、無断で作成された画像が半ば面白がられる形で共有されるケースもあります。


■学校・自治体・SNS事業者の対応と限界

こうした事態を受けて、学校や自治体も対応を始めています。文部科学省は全国の教育委員会に対し、卒アル制作時の写真掲載方法や情報管理の見直しを要請しました。これまで当然だった「名前+顔写真」の掲載を、名前なしや部分掲載に切り替える学校も出てきています。

SNS事業者側でも、AI加工された性的画像の削除対応やアカウント停止措置を取っていますが、問題は投稿のスピードと拡散力です。一度アップロードされた画像はコピーや再投稿が簡単で、全てを削除するのはほぼ不可能というのが現状です。

警察庁も動き始め、2024年には生成AI関連の性的ディープフェイクに関する相談が全国で100件以上寄せられたと発表しています。数字自体は氷山の一角と見られ、実際にはもっと多くの被害が報告されずに埋もれている可能性があります。


■どうすれば卒アルを守れる?

Q1:卒アルを安全に残す方法はある?

  • デジタル配布より紙媒体のみにする
    PDFやオンライン閲覧サービスは便利ですが、流出リスクが高いです。紙のみに限定し、余分な在庫は回収・廃棄することが安全です。

  • 名前なしの顔写真掲載
    名前や住所、出身校が推測できる要素を極力省き、個人を特定されにくくします。

Q2:AI加工を完全に防ぐ方法はある?

  • 現時点で完全防止は不可能ですが、AIが顔を検出しづらい角度や背景を使うなどの工夫も検討されています。

  • 保護者や生徒自身にもSNSやクラウドでの写真取り扱いルールを共有し、安易にデータを渡さないようにすることが大切です。

Q3:未来の卒アルはどう変わる?

  • ブロックチェーン認証付きデジタル卒アル
    データに改ざん防止と閲覧制限をかけることで、不正利用を技術的に防ぐ試みが始まっています。

  • カード型・暗号付きの限定配布卒アル
    一部の学校ではセキュリティ強化のため、物理カードや暗号化されたQRコード形式の卒アルも検討されています。


■まとめ:卒アルの未来を守るために

AI技術の進化は便利さと同時にリスクも伴います。今回の252件の被害は、その象徴ともいえる事件です。

卒アルを安全に残すには、学校・制作会社・自治体・保護者が一体となった情報管理の見直しが欠かせません。

思い出が傷つけられないようにするには、私たち一人ひとりが「どう卒アルを残すのか」を考える時代です。

未来の世代が安心して振り返られる卒アルの形を、今から模索することが求められています。