【速報】トランプ氏が労働統計局長を電撃解任！「雇用統計は捏造」発言が世界を揺らす

【とりコレ3行まとめ】

アメリカ経済を揺るがす大きな出来事が起きました。トランプ前大統領が、米労働統計局（BLS）のエリカ・マクエンターファー長官を突然解任したのです。

解任の理由は、7月に発表された雇用統計が予想よりも大幅に低かったこと、さらに5～6月の雇用データが合計で25.8万人分も下方修正されたことです。

トランプ氏はこれらを「数字が捏造されている」と批判し、政治的な不正操作の可能性を示唆。しかし証拠は提示されていません。

独立性が求められる統計機関のトップを、政治判断で解任するという異例の事態に、国内外から懸念の声が噴出しています。

このニュースを理解するには、まずBLS（労働統計局）がどんな機関なのかを押さえておく必要があります。

BLSはアメリカ政府の一部ですが、その役割は「政治から独立して経済データを提供すること」。雇用者数、失業率、平均賃金といった指標を毎月発表しており、株式市場や為替市場、さらにはFRB（米連邦準備制度）の金利政策にも大きな影響を与えます。

だからこそ、BLSは中立性が極めて重視され、歴代政権からも直接的な圧力や人事介入はほとんどありませんでした。そんな中、今回の解任はBLSの独立性を脅かす行為として大きな注目を集めています。

解任されたエリカ・マクエンターファー長官は2024年、バイデン政権下で上院承認を経て就任した経済統計の専門家。長いキャリアと実績を持ち、政治色は薄いとされていました。それだけに、この解任は「予想外」との声が多く出ています。

解任の直接的なきっかけとなったのが、2025年7月の雇用統計です。

新規雇用者数は約7.3万人増と、市場予想（11万人前後）を大きく下回りました。さらに、5月と6月の雇用数も合計で25.8万人分の下方修正が行われました。

この数字が発表されるや否や、トランプ氏はSNSと記者会見で強く反発。「数字は捏造されている（rigged）」「前政権の政治的操作がまだ続いている」と批判しました。

彼は過去にも、2024年3月に雇用統計で81万8千人の誤差が発覚した件や、大統領選直前の統計修正を例に挙げ、BLSの信頼性に疑問を呈してきました。

今回のデータが弱い数字となったことで、トランプ氏の怒りは頂点に達し、解任指示を即断。後任にはウィアトロウスキー副局長を暫定的に起用しました。

この解任劇には、国内外で批判の声が相次いでいます。共和党内からも一部反発があり、特にBLS元長官のビル・ビーチ氏は「根拠のない解任だ。

統計機関の独立性が危険にさらされている」と指摘。

経済学者や統計専門家の間でも、「政権が都合の悪い統計を理由に長官を解任すれば、データの信頼性が損なわれる」「長期的には市場や国際的信用にもダメージが及ぶ」との警告が広がっています。

市場の反応も敏感です。S&P500は統計発表後に下落し、ドルは売られる展開となりました。投資家は「統計データが信用できなければ、経済予測も困難になる」と懸念しています。

さらに国際的にも「米国の経済データは信頼できるのか？」という疑問が広がり、欧州やアジアのメディアもトップニュースで報じています。

Q1. なぜ長官解任がここまで問題視されるの？
BLSは政治から独立した機関で、統計の透明性と公正さを担保する役割があります。政治家が気に入らない数字を理由に解任を行えば、統計全体の信頼性が損なわれ、政策判断や投資判断にも悪影響が及びます。

Q2. トランプ氏はどんな不正を主張している？
過去の大幅修正（2024年3月「81万8千人誤差」、選挙前の雇用数過大発表）を根拠に、「数字が政治的に操作されている可能性がある」としています。ただし、今回も具体的な証拠は提示されていません。

Q3. 今後どうなる？
現在はウィアトロウスキー副局長が代理で統計業務を引き継いでいます。正式な後任には上院承認が必要で、任命プロセスと今後の統計発表が透明性を確保できるかが焦点となります。

今回のBLS長官解任は、単なる人事ニュースにとどまりません。経済データの独立性、公正性、そして米国経済の国際的信用までも揺るがす問題です。

今後、トランプ氏がどのような人材を後任に据えるのか、BLSがどのようにデータの透明性を担保していくのかが重要なポイントとなります。

投資家や経済ニュースを追う読者にとっても、今後の動向から目が離せません。