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【美術界騒然】ナチスに奪われた肖像画、広告から発見される

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とりコレ3行まとめ

  • 【80年行方不明】ナチスに略奪された名画「貴婦人の肖像」がアルゼンチンで発見

  • きっかけはまさかの不動産広告。普通の部屋の広告写真に名画が映り込み発覚。

  • 捜査当局が押収、今後は専門家が保護。相続人への返還請求も進行中。


「広告の中に隠れていた名画」

歴史の闇に消えたと思われていた名画が、なんとアルゼンチンの不動産広告に映り込んでいた──。そんな映画のような出来事が現実に起こりました。

今回見つかったのは18世紀イタリアの画家ジュゼッペ・ヴィットーレ・ギスランディ(通称フラ・ガルガリオ)の作品「貴婦人の肖像」。ナチスによってオランダの美術商から略奪され、80年以上も行方不明とされてきました。

突如発見されたその背景と、今後の展開を分かりやすくまとめました。

80年の空白を埋めた発見の瞬間

この絵画が発見されたきっかけは、アルゼンチンで出された一件の不動産広告です。

広告写真に写り込んだ肖像画を調査ジャーナリストが発見し、「もしかしてあの失われた名画では?」と疑いを持ちました。

その後、過去の美術品略奪データと照合したところ一致の可能性が高まり、国際的に報道されると、アルゼンチン当局が捜査を開始。

家宅捜索の結果、絵画はナチス高官フリードリヒ・カドギエンの娘が所有していたことが判明しました。


捜査と返還の経緯

当初の捜索時には絵画は見つからなかったものの、その後、娘と夫が弁護士を通じて当局に返還しました。現在、2人は美術品隠匿の疑いで自宅軟禁状態に置かれています。

さらに同じ家からは19世紀の絵画や関連書類も押収され、他にも略奪品が含まれている可能性があると報じられています。


名画の正体と元の持ち主

問題の絵画は1710年前後に制作されたとされ、推定評価額は約5万ドル(約730万円)。描かれているのは「コンテッサ・コッレオーニ」と呼ばれる貴婦人です。

元の所有者はオランダのユダヤ系美術商ジャック・ゴウストディッカー。

彼はナチスの迫害で財産を没収され、戦後もこの絵は行方不明となっていました。現在、相続人である家族が正式な返還を請求する意向を示しています。


今後の行方と国際的な注目

返還された絵画はアルゼンチン当局に保管され、専門家による修復と保護が進められています。今後、法的な手続きを経て、相続人に返還されるかどうかが焦点となります。

今回の事件は、ナチスによる略奪美術品が今も世界各地に眠っていることを改めて浮き彫りにしました。

80年の時を経て突如として現れるという事実は、歴史の謎がまだ解き明かされていないことを物語っています。


まとめ

  • 80年間行方不明だった「貴婦人の肖像」がアルゼンチンで発見

  • 発見のきっかけはなんと不動産広告の写真

  • 捜査の結果、ナチス高官の娘が所持していたことが判明

  • 今後は返還と修復、そして国際的な文化財返還運動の象徴となる見込み

「広告に映った一枚の絵」が歴史を動かすきっかけになるなんて、誰が予想できたでしょうか。


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