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【9月13日日本史】乃木希典の殉死・SP誕生・砂川基地闘争、歴史を変えた3つの出来事

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とりコレ3行まとめ

  • 1912年9月13日、乃木希典将軍が明治天皇の大喪の日に殉死。日本中に衝撃が走った。

  • 1975年9月13日、警視庁に要人警護部隊「SP(セキュリティポリス)」が発足。現在も続く制度の始まり。

  • 1955年9月13日、立川飛行場拡張を巡って住民と警察が衝突。「砂川基地闘争」の象徴的事件に。


9月13日は“静かに日本が揺れた日”

「9月13日」と聞いても、ピンと来ない人は多いかもしれません。

でも歴史をさかのぼると、この日は日本の価値観を揺さぶり、社会の方向性を左右する出来事が重なった“節目の日”です。

  • 武士道や忠義の極致を示した乃木希典の殉死

  • 国家の安全保障に欠かせないSP誕生

  • 国民と国家権力が真正面から衝突した砂川基地闘争

どれも「日本」という国を知るうえで外せない事件です。この記事では、9月13日に実際に起きた代表的な出来事をわかりやすく紹介します。

① 乃木希典将軍の殉死 ― 明治時代の忠義と悲劇

前提の共有

乃木希典(1849〜1912)は、日露戦争で旅順要塞を攻略したことで有名な陸軍大将です。

軍人としての功績はもちろん、清廉な生き方や明治天皇への忠誠心で“聖将”と呼ばれていました。

事件の内容

1912年7月、明治天皇が崩御。そしてその大喪の礼が行われた9月13日、乃木希典と妻・静子は自宅で自刃しました。

これは「殉死(じゅんし)」と呼ばれ、主君の死に合わせて命を絶つ行為。江戸時代まで武士社会に存在していた慣習ですが、近代ではほぼ廃れていました。

乃木夫妻の殉死は、国民に強烈な衝撃を与えます。「忠義の極み」として称賛する声がある一方、「時代錯誤」として批判する声も噴出しました。

歴史的意義

  • この事件は、日本人の忠義観や死生観に大きな影響を与えました。

  • 夏目漱石の小説『こころ』や、森鴎外の『興津弥五右衛門の遺書』など、多くの文学作品にも取り上げられ、文化的にも強い爪痕を残しました。

  • 近代国家・日本における「天皇と国民の関係」を象徴する出来事とも言えます。


② 警視庁SP誕生 ― 日本の要人警護の始まり

前提の共有

SPとは「セキュリティポリス(Security Police)」の略で、要人の安全を守るために設けられた専門部隊です。政治家や皇族など、国家の中枢を担う人物を警護します。

事件の内容

1975年9月13日、警視庁に正式にSPが発足しました。

当時は世界的にテロ事件や要人襲撃が頻発していた時代。日本でも政治家や要人を狙った事件が相次いでおり、体制強化が急務とされていました。

SP誕生以降、首相や外国の要人が来日した際の警護体制は格段に強化され、日本の治安体制の一角を担う存在となりました。

歴史的意義

  • 日本の警備体制が「事後対応」から「未然防止」へとシフトした大きな転換点。

  • 現在でも政治家の外遊や公務の際には必ずSPが同行し、その存在は国民の安全保障意識にも直結しています。


③ 砂川基地闘争 ― 民と国家が正面衝突した日

前提の共有

戦後の日本では、米軍基地や自衛隊施設をめぐる問題が各地で起きました。

東京・立川飛行場もそのひとつ。基地拡張のために土地収用が進められると、地元住民や学生、労働組合が激しく反対運動を展開しました。

事件の内容

1955年9月13日、強制測量に入った政府側に対し、住民や支援者たちが抗議。警察と衝突し、多数の負傷者を出す事態に発展しました。

この出来事は「砂川基地闘争」の中でも象徴的な事件として記録されています。

歴史的意義

  • 住民の暮らしと国家政策が真正面からぶつかった事例であり、戦後日本の民主主義の試金石となりました。

  • この闘争をきっかけに、全国で基地問題への関心が高まり、以後の反対運動にもつながっていきます。

  • 現在も沖縄をはじめ、基地問題は続いており、砂川闘争はその原点といえるでしょう。


まとめ ― 9月13日は“静かに熱い日”

9月13日という日は、一見何もない普通の日に見えます。

でも歴史をたどると、そこには日本人の価値観を揺さぶり、社会の仕組みを変え、今に影響を与え続ける出来事が刻まれています。

  • 忠義を示した乃木希典の殉死

  • 国家を守るために生まれたSP制度

  • 民衆の声が国のあり方に影響を与えた砂川基地闘争

この3つの出来事はそれぞれ異なるテーマを持ちながらも、「日本という国をどうするのか」という大きな問いにつながっています。

何気ない日付の裏にある重みを知ることで、毎日がちょっと違って見えるかもしれません。


参考・引用記事