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【驚愕】リュウグウ母天体は水を10億年以上キープ!地球の海の起源に迫る大発見

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とりコレ3行まとめ

  • 小惑星リュウグウの母天体が“氷としての水”を10億年以上保持していたことが研究で判明

  • これまでの想定よりも2〜3倍の水を地球に運んだ可能性が浮上

  • 地球の水の起源を考えるうえで、新たなシナリオが見えてきた


宇宙好き必見!リュウグウから届いた新たなメッセージ

「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星リュウグウのサンプルから、驚きの事実が見つかった。

東京大学などの研究チームによれば、リュウグウの“母天体”は、誕生後少なくとも10億年以上もの間、氷の状態で水を持ち続けていたという。

これまでは「水は早い段階で鉱物に取り込まれたり蒸発したりする」と考えられていた。

つまり、長期的に水が存在するなんてありえないとされてきた。しかし今回の発見はその常識を覆すもの。宇宙好きや科学ファンにとってはワクワクする新しい物語が始まったといえる。

リュウグウとは?知っておきたい基本情報

リュウグウは直径約900メートルの炭素質小惑星(C型小惑星)。炭素や有機物、水を多く含むことで知られている。

2019年に探査機「はやぶさ2」が着陸し、サンプルを採取。2020年に地球へ持ち帰られ、分析が進められてきた。

これまでの研究では「母天体内部に水は一時的に存在したが、長期的に残ることはなかった」とされていた。今回の研究成果は、そのイメージを根本から変えるものだ。


研究チームが発見した“水の証拠”とは?

今回の研究では、リュウグウの砂を使って「ルテチウム‐ハフニウム(Lu‐Hf)同位体分析」という手法が用いられた。これは、時間の経過とともに放射性同位体が変化する割合を使って年代を測定する方法。

ところが、この分析で「48億年前」という太陽系の誕生よりも古い数値が出てしまった。これは物理的におかしい数値で、いわば“時計が狂っている”状態だった。

研究者たちはこの原因を探り、水(氷)が母天体の内部に存在し、長期間にわたって鉱物の間を動いていたからだと突き止めた。氷があれば、溶けたり凍ったりを繰り返しながら流体として働き、同位体の配置を乱すことがある。その結果、実際よりも古い年代が算出されてしまったというわけだ。

つまり、この「時計の狂い」こそが、母天体内部に水(氷)が長期にわたり存在していた証拠だった。


10億年以上も水を保持!その意味とは?

母天体が水を氷として10億年以上保持していたというのは驚異的だ。これは「水は一時的にしか存在できない」という従来の常識をくつがえす。

さらに重要なのは、地球への影響だ。これまでは地球に運ばれた水の多くは「含水鉱物(鉱物の中に閉じ込められた水)」だとされていた。

だが今回の発見により、小惑星が氷として直接水を運んできた可能性が高まった。

その結果、地球に供給された水の量は従来の想定の 2〜3倍 にもなる可能性がある。もしそれが事実なら、私たちが日常で使う水の起源も、もっとダイナミックな宇宙の物語につながることになる。


よくある疑問に答えてみた

Q. 48億年前という数値はなぜ出たの?
A. 太陽系は約45.7億年前に誕生したとされている。それより古い数値が出たのは、水の存在によって分析に使った元素のバランスが崩れたから。つまり、数値のズレそのものが水の存在を示すサインだった。

Q. “氷の水”と“含水鉱物”ってどう違うの?
A. 含水鉱物は、水分子が鉱物の中に閉じ込められた状態。一方で氷や液体の水は鉱物の隙間などに自由に存在できる。今回の研究は、後者の“自由な水”が長期間残っていた証拠を示している。

Q. この研究は私たちの生活に関係ある?
A. 直接的な影響はないけれど、「地球の水の起源」や「生命誕生の条件」を知るうえで大きな意味を持つ。私たちが飲んでいる水が、実は宇宙からやってきた可能性がさらに高まったということだ。


さらに広がる研究の可能性

  • 母天体の質量の20〜30%が水だったと推定される

  • 他の炭素質小惑星(例:ベンヌ)でも同じような水保持があったか調査が進む

  • 今後の課題は「地球に届いた水がどれほど残り、どれほど失われたか」を解き明かすこと

こうした研究が進めば、宇宙の“水の循環”の物語がさらに鮮明になっていくはずだ。


まとめ

リュウグウ母天体の研究から明らかになったのは、誕生から10億年以上も氷を内部に保持し続けていたという事実。

これにより、小惑星が地球に運んだ水の量は従来よりも2〜3倍多かった可能性が示唆された。

地球の海や生命の源となった水のルーツを探る上で、この発見は大きなターニングポイント。宇宙の深淵に眠る水の物語は、まだ始まったばかりだ。


参考・引用記事