【地域で意味が違う】サンキューハザード危険？パッシング誤解でトラブル増！今すぐ知るべき運転マナー

とりコレ３行まとめ

運転中によく目にする「サンキューハザード」や「パッシング」。道路で譲ってもらったときや、交差点で「どうぞ」と合図するときなど、つい使っていませんか？

一見「思いやりの合図」で、ちょっとした気遣いのように見えますが、実はこれが原因でトラブルや事故を引き起こすこともあるんです。

ニュースでも取り上げられていますが、ドライバーによって受け取り方がバラバラで、感謝の気持ちが“イラッと”に変わるケースも。

この記事では、サンキューハザードやパッシングの本来の意味と、誤解されやすいポイント、そして安全に伝える方法をわかりやすくまとめました。

サンキューハザードとは、車線変更や合流で道を譲ってもらったときなどに、ハザードランプを数回点滅させて「ありがとう」を伝える合図のことです。

日本では“暗黙のマナー”として広く浸透していて、特に高速道路や混雑した道路でよく見られます。

ただし、ハザードランプの正式名称は「非常点滅表示灯」。

本来の用途は「故障や事故で停車したとき」や「渋滞の最後尾で後続車に注意を促すとき」など、あくまで“危険を知らせる合図”です。

つまり「ありがとう」の意味で使うのは、本来の目的からは外れているんですね。

警察庁も「違反ではない」としていますが、正式なマナーではなく、あくまで“ドライバー同士の慣習”。相手によっては「割り込みに見える」「わざとらしい」と受け止める人もいて、トラブルのきっかけになってしまうこともあります。

ヘッドライトを一瞬点滅させる「パッシング」も、感謝や合図としてよく使われます。

交差点で「お先にどうぞ」と伝えるときや、譲ってもらったときに「ありがとう」と返すときなど、便利なサインに思えますよね。

しかし実はこのパッシング、意味がかなりあいまい。

このようにシチュエーションや地域によって解釈がバラバラなんです。

特に関東では「お先にどうぞ」の意味で使うことが多いですが、関西では「自分が先に進む」という意味で受け取られることも。

さらに、パッシングを何度も繰り返すと「煽り行為」や「威嚇」と誤解される危険もあり、相手によってはトラブルに発展することもあります。

ドライバーの体験談を見ても、サンキューハザードやパッシングが原因でこんなトラブルが報告されています。

このように、良かれと思った行動が逆に事故やトラブルを呼ぶこともあるんです。

特に近年はドライブレコーダーの普及で記録が残りやすくなり、ネットに拡散されるケースもあり、ちょっとした行為が大きな問題に発展するリスクも。

サンキューハザードやパッシングは便利ですが、誤解のリスクを考えると“必ずしもベストな方法”とは言えません。

安全に、確実に相手に感謝や意思を伝える方法は次のとおりです。

教習所でも推奨される方法。相手に見えるように軽く手を上げるだけで、「ありがとう」「どうぞ」が伝わります。ライトと違って解釈の違いが少なく、シンプルで分かりやすい。

特に交差点で「お先にどうぞ」と伝えるときに有効。相手の目を見て頷くだけで、安全に合図ができます。

こうした“危険を伝える場面”なら、ハザードは本来の目的どおり活躍します。

要は「ありがとう」を伝えるなら、ライトよりも“人間的なコミュニケーション”のほうが安全で確実。誤解を防げて、相手の気分も悪くしません。

運転中の「思いやりサイン」は気持ちを伝える大事な手段。でも、伝わらなければ意味がないどころか、事故につながる危険すらあります。

あなたの“ありがとう”が、誰かの“イラッ”や事故に変わらないように、今日からちょっと意識してみませんか？