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「人を殺されてからでは遅い」日本熊森協会の理想論だけじゃ守れない、今のクマ対策に必要な“順序”とは

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とりコレ3行まとめ

  • 北日本で“住宅地・集落へのクマ大量出没”が深刻化し、自治体が「今年1000頭超の駆除」と発表するなど過去最多ペース。

  • 自然保護団体・日本熊森協会は「捕殺一辺倒は誤り」「子グマを殺すな」と政府に見直しを緊急要請。

  • 一方で現場では「人命優先でまず駆除すべき」との声が高まり、理想と現実の乖離が議論を呼んでいる。


何が起こったのか、そして本当に守るべきものは?

東北や北海道を中心に、住宅地や集落でのクマ出没が急増しています。

住宅裏の畑や通学路に姿を現す親子グマ。早朝にゴミを出そうとした高齢者が襲われる。そんなニュースが日常のように流れています。

この非常事態に対して、日本熊森協会は「捕殺だけでは解決しない」として、環境省に緊急の政策見直しを求めました。

「母グマに連れられた子グマまで殺すべきではない」「山の実りを取り戻さなければ、根本解決にはならない」と主張しています。

確かにその理念は尊いものです。

ですが、今まさに人が命を落としている現状で「まずは殺すな」と唱えるのは、順序が違うのではないでしょうか。

理想を語ることは大事。しかし、まず優先すべきは“現場の命”です。

なぜ今“人里にクマ”が来るのか

山の餌がなくなっている現実

近年、ブナやミズナラなどの木の実が不作となり、山の中で餌を得られないクマが増えています。

温暖化やナラ枯れ、過度な人工林化が奥山の生態バランスを崩しており、クマたちはやむを得ず人里に降りてきているのです。

こうした「餌不足型出没」は全国的な傾向で、北海道・東北・北陸などでは観測史上最多の件数が報告されています。

被害の拡大と住民の恐怖

秋田県ではすでに1000頭以上の駆除が行われており、これは前例のないペース。

夜間の住宅街、学校近く、農地、登山道、あらゆる場所でクマが出没し、命を落とした人も少なくありません。

現地では「夜は外に出られない」「畑に行けない」といった声が相次いでおり、地域の暮らしは麻痺状態にあります。


熊森協会の主張:「捕殺だけでは解決しない」

日本熊森協会が出した緊急要請の内容を整理すると、次の通りです。

  • クマが人里に近づかないよう環境整備・追い払い体制を強化

  • 駆除や狩猟ではなく、生息地の再生と共存の仕組みづくりを

  • 凶作年のための“非常食エリア”を山中に設け、餌不足を防ぐ

  • 子グマを含めた無差別捕殺をやめる

つまり、協会の立場は「クマは悪くない」「人間の開発と環境破壊こそ根本原因」という考えです。

そのため、短期的な“駆除強化”ではなく、長期的な“共存政策”を求めています。


批判が出る理由:現場は今、命の危機にある

協会の主張は理想的であり、長期的視点では必要な議論です。

しかし、今まさに被害を受けている現場にとっては「悠長な話」に聞こえるのも事実です。

猟師や地元自治体の関係者はこう語ります。

  • 「夜になると集落内を歩いている。危険個体を放置すれば次の犠牲者が出る」

  • 「理想論を語るより、今必要なのは命を守る即応対応だ」

  • 「追い払ってもまた戻ってくる。銃の使用をためらっている場合ではない」

これらの声は、まさに“生きるための現実”です。

理想を掲げるだけでは、人の命は守れません。


SNS・世論の反応:共感と批判が真っ二つ

インターネット上でも議論は過熱しています。

  • 「子グマを殺すなんて残酷。人間のせいで山が荒れたのに」

  • 「でも人が死んでるんだよ。人命を後回しにするのは違う」

  • 「保護団体は現場の恐怖を知らない」

  • 「共存の理想はわかるけど、今すぐ守るべきは人の命」

このように、SNSでは“感情の対立”が目立っています。

問題は「どちらが正しい」ではなく、“順序の整理”にあります。


駆除か保護かではなく、“優先順位”の問題

この問題を冷静に考えると、答えは極めてシンプルです。

  1. まず人命を守る。

  2. 次に原因を分析し、再発防止の環境整備をする。

  3. 最後に生態系との共存を長期的に目指す。

つまり、緊急対応と長期対策は“どちらか一方”ではなく、時間軸を分けて両立すべきもの。

人命の安全が確保されて初めて、「共存」という理想を語る土台が生まれます。

現状のように、クマが住宅地を歩き回る状況で「殺すな」と言うのは、結果的に“人もクマも不幸にする”選択ではないでしょうか。


現実的なクマ対策とは

現場で求められているのは、情熱ではなく実効性です。

  • 緊急駆除・追い払いの徹底:人里に出た個体は確実に排除。

  • 電気柵・防護ネットの設置支援:行政の予算強化が急務。

  • 餌の管理徹底:家庭ゴミ、畑、果樹などの放置を防ぐ。

  • 山林再生の長期ビジョン:ブナ林など天然林の復元を国家レベルで。

これらを同時進行で行うことこそが、現実的な“共存”の第一歩です。


まとめ:理想を語る前に、まず命を守れ

熊森協会の主張は「自然との共生」を軸にした大切な考え方です。
しかし、人命が失われている現実を無視した議論は、どうしても共感を得られません。

理想を追うことと、現実に対応すること。
どちらも必要ですが、順番を間違えれば犠牲が出ます。

まず人を守り、そのうえで森とクマを守る。
その順序こそが、真の共存へつながる唯一の道なのです。


参考・引用記事

日本熊森協会「北海道・東北等のクマの異常出没を受けての緊急声明」
https://kumamori.org/topics/release/20251022.html

東洋経済オンライン「死者12人、過去最悪のクマ被害」
https://toyokeizai.net/articles/-/914510

秋田県公式サイト「クマ対策特設ページ」
https://www.forest-akita.jp/data/sansai/kuma-taisaku/kuma.html

note「日本熊森協会の声明に対する現場の視点」
https://note.com/ilovekazuno_2025/n/nf382702d9f01