【大炎上】EUがエンジン車禁止を事実上撤回！2035年でもガソリン車は生き残る？理想は高かったが「やっぱり無理だった」
とりコレ3行まとめ
- EUが進めてきた「2035年エンジン車禁止」が事実上撤回されました。
- 完全禁止ではなく「CO2を90％削減できればOK」という条件付きに変更。
- 環境政策の後退だと批判が噴出し、SNSでも大炎上しています。
「エンジン車禁止」が消えた？何が起きたのか分かりやすく解説
EUはこれまで、2035年以降にガソリン車やディーゼル車などのエンジン車を新車販売できなくする方針を打ち出していました。
いわゆる「エンジン車全面禁止」です。
この方針は地球温暖化対策の象徴とされ、
「EUは本気で脱ガソリンに動いた」と世界中で話題になりました。
ところが2025年、EU欧州委員会はこの方針を大きく修正。
エンジン車の全面禁止を撤回し、2035年までにCO2排出量を90％削減する条件に変更する方向を示しました。
つまり、
・エンジン車は一律禁止ではない
・条件を満たせば販売可能
・事実上、禁止ルールは消えた
という内容です。
そもそもEUはなぜエンジン車を禁止しようとしたのか
EUがエンジン車禁止を掲げた理由は単純でした。
自動車はCO2排出量が多く、
排出削減を一気に進めるにはEVへの全面移行が最も分かりやすかったからです。
2020年代初頭には、
・2035年以降は排出ゼロ車のみ
・ガソリン車、ディーゼル車は終了
・EVが当たり前の時代へ
という青写真が描かれていました。
2023年にはEU内で法制化まで進み、
「もう後戻りはできない」と言われていました。
しかし、現実は想定通りには進みませんでした。
なぜ撤回された？エンジン車禁止が無理だった理由
自動車産業への影響が大きすぎた
EUには世界的な自動車メーカーが集中しています。
特にドイツ、イタリア、フランスは自動車産業が経済の柱です。
エンジン車を強制的に排除すれば、
・雇用の喪失
・中小部品メーカーの倒産
・地域経済の悪化
こうしたリスクが一気に高まります。
ドイツを中心に「現実を見ていない」という反発が強まり、
政治的にも無視できない状況になりました。
EVシフトが思ったより進まなかった
EUはEVが急速に普及すると見込んでいましたが、
実際には多くの課題が残りました。
・車両価格が高い
・充電設備が足りない
・寒冷地での性能低下
・中古市場が育たない
消費者が思うようにEVへ移行せず、
「2035年までに完全移行は無理では？」という空気が広がりました。
自動車メーカーの圧力が決定打
欧州の大手自動車メーカーは、
「禁止ではなく技術で解決すべきだ」と強く主張してきました。
・合成燃料
・高効率エンジン
・ハイブリッド技術
これらを活用すれば、
エンジン車でも排出量は大きく下げられるという考えです。
結果としてEUは、
全面禁止を諦め、条件付きルールへ後退しました。
「CO2を90％削減」って結局どういうこと？
今回の新ルールでは、2035年までに
新車から出るCO2排出量を90％削減することが求められます。
ここが重要です。
・排出ゼロではない
・残り10％は許容
・技術次第でエンジン車も可能
つまり、
ガソリン車やハイブリッド車が完全に消えるわけではありません。
特にハイブリッド車や次世代燃料を使う車は、
今後も生き残る可能性が高いと見られています。
SNSでは「結局エンジン車禁止は無理だった」の声
この発表を受け、SNSでは一気に炎上しました。
環境重視派からは、
・環境政策の後退
・結局は企業優先
・EUの信用が落ちた
といった批判が噴出。
一方で、
・現実的な判断
・最初から無理があった
・エンジン車はまだ必要
という声も多く、意見は真っ二つです。
日本への影響は？他人事ではない理由
このEUの方針転換は、日本にも影響します。
日本の自動車メーカーはEU向け輸出が多く、
エンジン車禁止が実現していれば大きな打撃でした。
今回の撤回で、
・ハイブリッド技術が評価される
・エンジン開発が完全終了しない
・EV一択の時代ではなくなった
という流れが生まれています。
日本メーカーにとっては、
追い風になる可能性もあります。
まとめ：エンジン車禁止は理想論だったのか
今回のEUの決定は、
理想と現実のズレを認めた結果と言えます。
・エンジン車の全面禁止は撤回
・条件付きで存続
・環境政策は一歩後退
EV化は今後も進みますが、
「2035年にエンジン車が消える未来」は来ませんでした。
結局、
エンジン車禁止は無理だった
この一言に尽きます。
参考・引用記事
EU、35年のエンジン車禁止計画を撤回
https://news.yahoo.co.jp/articles/612ad6124938b2e71d014faa298b5afab92e953f
EU yields to pressure from automakers as it rethinks 2035 combustion car ban（Reuters）
https://www.reuters.com/sustainability/climate-energy/eu-yields-pressure-automakers-it-rethinks-2035-combustion-car-ban-2025-12-15/
EU-made combustion cars to comply with 90% emissions reduction by 2035（Euronews）
https://www.euronews.com/my-europe/2025/12/16/eu-carmakers-to-comply-with-90-emissions-reduction-by-2035-as-full-combustion-engine-ban-s