【7月の食材】7月に旬を迎えるとうもろこし|歴史と全国の有名産地10選
夏になると、甘くみずみずしいとうもろこしが店頭に並び始めます。特に7月は、とうもろこしが最も美味しい季節。
朝採れのとうもろこしをひと口かじれば、広がる甘さとシャキシャキとした食感に思わず笑顔がこぼれます。
この記事では、とうもろこしの起源や日本への広まりの歴史、そして全国各地の有名なとうもろこし産地をたっぷりご紹介。
さらに、美味しいとうもろこしを楽しむポイントもあわせて解説します。
夏の味覚を存分に楽しむ参考にしてください。
とうもろこしの歴史と日本への広まり
とうもろこしの起源は、約5000年前のメキシコにさかのぼります。
古代メキシコの人々にとって、とうもろこしは主食であり、宗教的にも重要な役割を持つ作物でした。
アステカ文明やマヤ文明でも、とうもろこしは神聖な存在として祭事に使われていたのです。
15世紀末、大航海時代にコロンブスが新大陸からヨーロッパにとうもろこしを持ち帰り、世界中に広がりました。
日本には、戦国時代末期の1579年ごろ、ポルトガル人宣教師によって伝えられたとされています。
当初は「ナンバンキビ」と呼ばれ、観賞用や飼料用として栽培されていましたが、明治時代に入ってから、北海道での本格的な食用栽培が始まりました。
北海道の冷涼な気候がとうもろこしに適していたこともあり、全国に向けて普及が加速。
今では夏を代表する食材の一つとなっています。
7月に旬を迎えるとうもろこしの特徴
とうもろこしの旬は、まさに7月から8月にかけて。
この時期に収穫されるとうもろこしは、糖度が高く、粒がぷっくりと大きく育ち、噛めば果汁が弾けるほどのジューシーさを誇ります。
特に旬のとうもろこしは、収穫してから時間が経つごとに甘みが失われてしまうため、採れたてをすぐに食べるのが一番のごちそう。
実は、朝採れのとうもろこしは、生でかじっても甘いのが特徴です。
【美味しいとうもろこしを選ぶポイント】
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ひげ(毛の部分)が茶色くしっとりしているもの
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皮が濃い緑色でみずみずしいもの
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先端までしっかり粒が詰まっているもの
とうもろこしを選ぶときは、これらのポイントを参考にしてください。
日本のとうもろこし有名産地10選
ここでは、とうもろこし好きなら一度は食べてみたい、日本全国の有名な産地を紹介します。
1. 北海道|生産量全国1位
広大な大地と冷涼な気候に恵まれた北海道は、スイートコーンの生産量全国第1位。
全国の約37%を占めるほど、圧倒的な生産量を誇ります。
「ゴールドラッシュ」や「ピュアホワイト」など、高糖度でみずみずしい品種が多く、北海道の朝採れとうもろこしは格別。
夏には「とうきびワゴン」と呼ばれる焼きとうもろこし屋台も登場し、観光客に人気です。
2. 青森県|嶽きみ
青森県弘前市・岩木山麓で栽培される「嶽きみ」は、全国的にも有名なブランドとうもろこしです。
標高400m以上の高地で栽培され、昼夜の寒暖差によって糖度が高くなり、シャキシャキとした食感が特徴です。
「日本一甘いとうもろこし」とも称され、糖度はなんと18度を超えることも。
生でも驚くほど甘く、毎年シーズンには県外からも多くのファンが訪れます。
3. 千葉県|味来・恵味
首都圏近郊にありながら、豊かな農地を持つ千葉県は、とうもろこしの生産量全国第2位。
「味来(みらい)」「恵味(めぐみ)」などの甘みの強い品種が栽培されており、農園直売所では朝採れの新鮮なとうもろこしが人気です。
また、体験型の収穫イベントも盛んで、家族連れにもおすすめです。
4. 茨城県|ホワイトショコラ
茨城県は、全国第3位のとうもろこし生産地。
特に注目すべきは、白粒で甘さが際立つ「ホワイトショコラ」。
粒皮が柔らかく、口の中でとろけるような甘さが広がります。
直売所では、朝採れのホワイトショコラを求める行列ができるほどの人気ぶりです。
5. 群馬県|嬬恋高原とうもろこし
標高1000mの嬬恋高原では、昼夜の寒暖差を活かした甘いとうもろこしが育ちます。
「嬬恋高原とうもろこし」は、粒が大きく、パリッとした食感と濃厚な甘みが特徴。
夏の朝市では、採れたてとうもろこしを味わえるイベントも行われています。
6〜10位:その他注目の産地
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山梨県:「きみひめ」など、極甘とうもろこしの宝庫。
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長野県:「ゴールドラッシュ」など寒暖差を活かした高糖度品種。
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愛知県:「にっこりコーン」など柔らかくジューシーな品種が豊富。
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静岡県:「甘々娘(かんかんむすめ)」が有名、まるで果物のような甘さ。
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東京都・神奈川県:「ホワイトショコラ」など、都市近郊でも上質なとうもろこしが育成。
まとめ
とうもろこしは、夏の恵みをたっぷり感じられる季節の味覚です。
全国にはそれぞれ特色のある品種や味わいのとうもろこしが存在し、地域ごとの違いを楽しむのも醍醐味のひとつ。
7月はまさにとうもろこしのベストシーズン。
ぜひ各地のとうもろこしを味わい比べ、甘み、食感、香りを満喫してください!
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